大会宣言
結成20周年を期に、真の産業別労働組合へと前進しよう!


 JMIUはここに第四十回定期全国大会を開催し、全員の熱心な討論のなかから「くらしと職場の将来展望をつくる」「1万人JMIUの実現」「解散・総選挙で政治をかえる」の三つを重点課題とする運動方針を確立し、秋闘での要求実現と組織建設にただちに総決起することを意思統一しました。
 大会の討論では、「生活」を土台にした要求づくりをすすめ、産別団交を軸に統一闘争と全員参加の春闘に取り組んだところでは、職場のたたかうエネルギーを引き出し、大幅賃上げなどの要求を勝ち取っていることが明らかとなりました。また、派遣労働者の直接雇用、パートの賃上げ、企業内最賃など非正社員の要求も前進しています。
 この一年、かつてないテンポで未組織労働者の組織化が前進し、その豊富な教訓について活発な討論が展開されました。それらをつうじ、産別としての組織建設強化の体制をつくり全国の教訓に学んですすめれば「組合づくり」はかならず前進できることが明らかとなりました。二〇〇九年度は「第四次組織建設三カ年計画」の最終年度です。かならず年間三千人の目標を実現し、一万人を回復させ、さらに過去最高の峰をめざしましょう。
 「景気後退」のもと派遣労働者の雇用不安、中小企業での将来不安がひろがっています。また、秋の臨時国会では、労働者派遣法改正や後期高齢者医療制度廃止が大きな争点となります。二〇〇八年秋闘はきわめて重要なたたかいです。すべての支部分会が秋闘にとりくみましょう。
 「政治を変えたい」という世論が大きくひろがっています。福田自公政権を打倒し、国民の要求が前進する政治を実現するために、早期の解散・総選挙をめざしましょう。
 JMIUは来年二月で結成二十周年をむかえます。この二十年間のくらしと職場をめぐる情勢の大きな変化とわたしたちの運動は、JMIUがめざしてきた「産業別労働組合」への発展こそが労働者の権利をまもる道であることを明らかにしました。いま、わたしたちは政治・社会の歴史的な新しい局面を迎えています。JMIUが真の産業別労働組合へと接近することが、政治と社会を変えわたしたちの要求を前進させる大きな力となります。
 すべての支部分会・組合員が、運動方針の呼びかけにこたえ、地本・支部での討論と実践をまきおこし、この運動方針を力に、要求実現と組織建設の取り組みにただちに総決起することを心から呼びかけるものです。

2008年7月14日
全日本金属情報機器労働組合
第40回定期全国大会