JMIUの活動紹介

 JMIUの活動を「金属労働新聞」より紹介します

 JMIUは月2回(5日、20日)に機関紙「金属労働新聞」(タブロイド版4ページ・1部100円)を発行しています。このページはその中から1面を中心に主な記事を紹介したものです。

【2005年3月20日付1面】
これからは対等にもの言える−気持ちよく働ける職場に
愛知でも派遣の仲間 高木工業分会結成

「一方的な寮費引き上げや賃金引下げは許せない」と、 愛知県豊橋市で3月27日、28日の2日にわけて愛知支部高木工業(本社・東京)は、 年商402億円、派遣社員数1万5千人をかかえる大手派遣会社。

組合をつくったのは豊橋営業所の労働者たちです。

分会は翌29日に豊橋営業所に結成通告、 13人の役員名簿と「寮費値上げ撤回」など10項目にわたる寮費値上げと能率手当の引き下げを強行。 これにたいし労働者側は、「一方的な通告による労働条件の引き下げはできないはず」 と労働基準監督署への是非申し立てや労働局への斡旋申請で反撃、 就業規則を開示させ、「有給休暇の取得」や「能率手当引き下げ撤回」の成果を上げてきました。

しかし、「これ以上のたたかいには労働組合がどうしても必要」と東三河労連に相談し、 分会結成を準備。

中心メンバーである太田弘樹さんの解雇にたいする地位保全仮処分をかちとるなかで、 分会結成となりました。

分会長の木村武久さんは 「これからは会社と対等にものがいえる。 団結の力で気持ちよく働ける明るい職場にしていきたい」 と抱負を語っています。
【2005年4月05日付1面】
JMIU2005春闘<速報!>
189支部分会で有額回答
支部平均 5017円
組合員平均5215円

JMIUの2005春闘は3月9日の回答指定日以降、82支部分会があらたに回答を引き出し、2次3次の上積み回答も引き出しています。

3月31日現在の回答状況は189支部分会で支部平均5017円(1.91%)、組合員平均5215円(1.87%)となっています。

昨年同時期に比べ、引出し数で16支部分会増、支部平均で521円、組合員平均で103円上回っています。

派遣労働者が昨年秋、JMIUに加入した徳島・光洋シーリングテクノの仲間も今春闘で10円〜30円時間給引き上げを勝ち取りました。


金属労働者のつどい」4千人の参加で大きく成功!
集会の熱気をひろげ、全員参加の春闘を追求しよう!

3月6日、東京・大阪・名古屋の全国3ヶ所で「金属労働者のつどい」が開催され、総計4千人の仲間が参加し、「すべての仲間の賃上げ」と「雇用拡大(新入社員の採用と定年者の雇用延長)」を追求する春闘への決意を固めあいました。

東京都日比谷野外音楽堂で開かれた東日本集会には約200労組・団体から2500人が参加しました。

集会には、JMIUの生熊委員長、春闘共闘の熊谷代表幹事(全労連議長)があいさつしました。

西日本集会は大阪市・中ノ島公会堂で開催され、京阪神を中心に西日本各地から1千名をこえる仲間がつどい、東海集会には250名がつどいました。

これら3つの集会は「『勇気、知恵、仲間』を合言葉に、2005年春闘を金属労働者の大きな共同で、元気よくたたかおう」「リストラを許さず、雇用とくらしを守ろう」とJMIUや純中立の労働組合、造船や電機などの大企業労働者や連合加盟労組も参加して開催されました。

【2005年2月20日付1面】
「請負」の仲間も団結
大阪・ビクターアフターサービス分会
深夜・休日労働、歩合給カット「もう限界」
組み合つぶし攻撃ゆるさない

1月29日結成されたビクターアフターサービス分会(18人)は1月31日、結成通告と要求書を提出、2月3日に団体交渉がおこなわれました。

しかし、会社(ビクターサービス近畿支社)は30分と時間制限してきたうえ、「交渉するつもりはありません。要求書の説明も受けるつもりはありません。帰ってください。帰らなければ警察をよびます」とくりかえし、団交の席から警察に電話し威圧するなど不当な態度に終始しました。

結成通知以降、会社は分解三役に連日「結成の撤回と会社への謝罪」を迫り、組合加入を明らかにしていない契約社員には「組合に入るな。組合に入ったら契約更新できないぞ」と脅すなど、不当労働行為連日繰り返してきました。

攻撃への怒りと不安がいりまじるなか、開かれた2月6日分会全体集会にはほぼ全員が参加。「三役だけ攻撃の矢面に立たせてはならない」、と執行委員はもちろん全組合員名前を明らかにし全員一致団結して向かうことを確認しました。

委託契約・歩合給というまったく無権利状態。朝9時に出社しパソコンで業務支持を受け、8〜12件のノルマで訪問処理を強制され、深夜になっても終わるまでは帰宅できず、休日もろくに取れない状態が慢性化。「身も心もくたくた」の毎日だといいます。

そのうえ、本人の同意もなく歩合給の割合を70%から60%に一方的に引き下げるなど、「もうがまんできない」と、怒りは頂点に達しています。

分会の要求は@最低保障賃金の確立、A時間外手当の支給、B労働時間休日の確定、C社会保険・労働保険加入、D車・ガソリン代など必要経費の会社負担、E労働基準法の遵守などです。

「人間らしく働きたい」「妻の病気や自分の病気のときは休暇をとりたい」という、あたりまえの要求。

組合結成を認めず不当な攻撃をかけている会社にたいし、分会はビクターサービス支部とともに反撃の準備をすすめています。

【2005年2月5日付1面】
すべての仲間の賃上げめざし、JMIU臨時全国大会
年齢別最賃など統一要求 全支部分会提出へ職場討議
JMIUの第33回臨時全国大会が1月29日、東京都内で開かれ、「職場とくらしに憲法を」を大きなスローガンに、「すべての仲間の大幅賃上げ」「青年の採用はじめ雇用の拡大」「企業の社会的責任」の三つを柱に2005年春闘方針を決定、対経営者要求などのスト権を確立、大会宣言などを採択しました。職場では、@企業内最低賃金A年齢別最低保障賃金B均等待遇C雇用の拡大の統一要求と各職場における賃上げ要求づくりへ、要求討議が本格化しています。統一要求日は2月22日(火)です。
2005/02/05  2005年春闘闘争宣言
2005/02/05  2005年臨時大会決議

【2005年2月5日付3面】
2005年春闘アンケート(中間集計)
生活苦しい、将来不安7割 憲法「改正」反対は5割弱
 2005年春闘「金属情報機器産業ではたらく者の要求」アンケートの中間集計がまとまりました。
 集約数は5515人(うち女性748人、20代以下827人、JMIU以外の組合員748人)。派遣・業務請負の仲間134人を含め非正規労働者は214人から集まりました。JMIUでは、この2〜3月、引き続きアンケートの集約に力を入れています。  アンケート結果では、7割が「生活が苦しい」とこたえ、賃上げ要求では55%が3万円以上を要求、平均要求額も30.300円、非正規労働者の時間給賃上げ要求額は225円となっています。
 職場での不安・不満では「企業の将来展望」(69%)、「賃金」(62%)がダントツです。
 年金改悪では「あらためて議論すべき」、消費税増税では「反対」がいずれも七割と、新たな負担増・増税への怒りが示されています。
 JMIUがこ2005年春闘で大きな柱としている「憲法」については、9条「改定」については「反対」61%、「賛成」11%、「わからない」23%と反対が6割となっていますが、憲法全体の「改定」では「反対」48%と、過半数に達せず、3割が「わからない」となっています。 JMIUではいま、JMIUが作成した「憲法パンフ」の職場での読み合わせ・討論ををすすめ、憲法をまもる世論をひろげていこうと、とりくみをつよめています。



【2004年9月25日付1面】
雇用と中小企業まもれ
JMIU中央行動400人
2004年秋闘の要求実現をめざす、JMIU中央行動が9月14日におこなわれました。
午前中には厚生労働省、経済産業省、金融庁との交渉。続いて400人の参加で厚生労働、経済産業両省への個人請願行動がおこなわれました。
厚生労働、経済産業両省との交渉では、とりまとめ作業がすすめられている「企業の社会的責任(CSR)のあり方」について、単に企業の自主的活動支援ではなく、相次ぐ重大事故、子会社の一方的閉鎖・全員解雇による地域経済と雇用破壊などにメスを入れる法的対応や行政指導、労働者・労働組合への情報開示と協議など、実効性あるCSRへの改善を要求。
あわせて厚生労働省には不当な解雇の横行につながる金銭解決制度、長時間労働をまん延させるホワイトカラーエグゼンプション(労働時間規制の撤廃)導入検討の中止を、経済産業省には原発事故再発防止策の徹底、金融庁にたいしては、中小企業に対する貸し渋り強引な債権回収、画一的なRCC(整理回収機構)送りの是正などを求めました。


【2004年9月5日付1面】
「熱心にビラ」
今年度は目標80ヶ所

 東京東部地協では8月28日(土)午後、足立区北千住駅前で労働相談対応型の未組織宣伝をおこないました。参加は8支部24人。
 東部地協は昨年度72ヶ所での宣伝をおこない、今年度は80箇所が目標です。今年度最初の宣伝ということで意気込みも新たに、昨年用意したブルーのジャンパーをみんなでまとい、のぼり旗も立て元気よくビラを配布しました。
 駅頭に机と椅子も用意して、「ベテランの相談員が無料で相談を受け付けています」と宣伝。なかなかその場で労働相談とはいきませんでしたが、ビラの受け取りはよく500枚のビラを配りきりました。
 立ち話でこんな話をされた」「ビラを熱心に読んでいる人がいた」と報告しあい、「これから1年、みんなでがんばろう」と決意しあいました


【2004年7月23日付1面】
 「正社員→契約社員」許せない 産別の力で撤回、勝利へ
栃木・東武スポーツ支部全員一致JMIUに加盟
 7月4日、栃木地本に新しい仲間が加わりました。宮の森カントリ−倶楽部で(従業員47人)で働くキャディー、保育師さんで全員女性、元気いっぱいの東武スポーツ支部(臼井道子委員長ほか27人)です。
 東武スポーツ支部は、02年2月に「うそ」「解雇」のおどしのなか、正社員から雇用期間1年の契約社員、給与約30%ダウンが強行され、「これでは生活できない」「横暴でしかも女性だけを差別するのは許せない」と、同年4月に「とちぎ労組東武スポーツ支部」を結成、同年10月、正社員の確認、損害賠償を求め宇都宮地裁に提訴、今年7月1日に第1回審問がおこなわれました。
 この争議をJMIU栃木地本は積極的に支援、東武鉄道東武スポーツ本社要請、池袋・東武デパート前での宣伝など、裁判闘争とともに会社を包囲するとりくみをすすめてきました。
 支援の輪をさらに広げ一日も早い解決、勝利を目指すには、全国組織・産別のJMIUに加盟することが必要と、県労連、とちぎ労組、JMIUのよびかけに支部は2回の全体集会開いて加盟を決意、臨時大会を開催しました。
 臼井委員長は、「栃木県から全国へ飛躍し、JMIUの仲間の力強い支援を受け勝利をめざす」と決意を語っています。

【2004年4月5日付1面】

強行するな年金改悪
衆参全議員に要請・JMIU中央行動

国会情勢を報告し激励する塩川衆院議員
(2日衆議院銀面会所)
 年金改悪の国会審議が始まった4月1日、JMIUは中央行動を展開、衆参の全議員への要請行動を行いました。
 行動には東京、埼玉、長野はじめ首都圏と北関東の各地方から約250人の組合員が参加。衆院議員面会所での意思統一集会では、生熊委員長が「年金改悪をなんとしてでも食い止めるため、議員に大いに働きかけるとともに、4・15統一ストに総決起しよう」とあいさつ、日本共産党の塩川哲也衆院議員が情勢報告。「厚生族・官僚による年金財源の流用が大問題になっているその責任も明らかにせず、今後数十年にわたって保険料と給付の両方で国民に犠牲を押し付けるやり方は許されない」と、廃案に向け国会内外で大きなたたかいをおこそうと激励しました。
 議員要請では、多くが秘書の対応でしたが、共産党のほか民主党、社民等の議員の多くが「年金法案は廃案で野党が一致している。ともにがんばりましょう」と応対。自民党議員の中には「年金問題では私も同じ考えです」と述べる秘書も。対応が特に悪かったのが公明党で「現在のことより3年先のことを考えたほうがよい」「これは無理だな」などの挑発的な対応がありました。
 参加者からは「議員要請をどんどんやらないといけない」との感想が聞かれました。
銀要請ではなお、年金問題のほか、自衛隊のイラクからの即時撤退、有事関連7法案の廃案、憲法改悪反対・国民投票法案反対などを申し入れました。

【2004年4月5日付1面】

IBM野洲、一気に15人加入
一方的「出向」「解雇」に怒り

 30年来の歴史を持つ安誘致企業-日本IBM野洲事業所は、事業部門ごとに14の別会社に解体され、労働shにはリストラの嵐が吹き荒れています。日本IBMは2月末、1年間まともな仕事を支持せず研修させていた24人の労働者(うち組合員4人)に人材派遣会社メイテックに出向するよう突然命令し、メイテックの派遣社員になるよう求めてきました。
 支部は直ちに出向命令取下げを要求し、組合員に限って出港停止を認めさせました。このようなたたかいが力となり、「会社のえげつないやり方に頭にきた」と13人が組合に加入。また液晶製造DTI社の会社清算、関連会社への転籍で450人中100人を解雇しようとしていますが、転籍を断られた2人が組合に加入しました。
 2001年7月、15人で発足した日本IBM野洲分会は、4月1日現在31人と倍になりました。 2つの職場で起こっていることは、今後全てのIBM関連産業で起こってくると思われます。労働者もそのことを感じていて、3月26日の定例宣伝では、いつもより多くの人たちが自ら手を出してビラを受け取るなど、JMIUへの関心が急速に高まってています。
 地本と分会は、宣伝と対話、要求にもとづくたたかいをさらに強め、リストラ攻撃から労働者の雇用とくらしを守る、より大きな労働組合へと決意を固めています。

【2004年2月5日付1面】
自衛隊派兵を中止せよ 
1万人、防衛庁を包囲

 「自衛隊派兵をやめろ」「イラク人を、自衛隊員を殺すな」。キャンドルやペンライトなどかざしての1万人のともし火の大波が5日、東京・明治公園から防衛庁前まで続きました。
ピースキャンドルナイトを呼びかけたのは、自由法曹団など「2・5防衛庁を平和の灯火で包囲する実行委員会」。JMIUは首都圏中心に200人が参加。
 この日の行進には6人、13日の明治公園に続き、16日日は地元荒川区の集会に30人が参加予定という東京・大東工業支部のTさん(34)。「小泉首相は厚生大臣のとき海外派兵に反対していた。人道支援というが、アメリカにせっつかれて出しただけ。人道支援というなら自衛隊じゃなくNGOの活動支援や食料・生活物資、医療などの支援をやるべき」ときっぱり。
埼玉・東日本鉄工支部の小倉好家さん(38)も、「先に自衛隊派兵があって、人道うんぬんは国民の目をごまかす口実にすぎない。イラクに日の丸を立てるのが目的。イラクの人たちが今求めているのは仕事やインフラの整備、医療品など。自衛隊でできるはずなどない。そもそも日本の憲法は軍隊の派兵を禁じている」と怒ります。
 続く3月13日金曜日の集会もJMIUから100名の参加で集会・パレードを成功させました。

【2004年1月25日付1面】
年収300万円でどうする!?
青年春闘交流会 全国から代表38人

 2004年春闘も本番に入り、JMIUでは各地方での討論集会も一巡し、職場での「春闘パンフ」の読み合わせと討議、「青年アンケート」などのとりくみがスタートしています。
 1月17日には東京・渋谷勤労福祉会館で6地本19支部分会38人が参加の青年の全国交流会が開かれました。三木書記長が「JMIUは『青年春闘』で何をめざすのか」と題し講演。
 昼食休憩後、3班に分かれ分散討論。内容はすでに職場で取り組まれている「青年アンケート」の回答模擬。それぞれが記入した回答を発表しあい交流。さらに、「青年が将来にわたり健康で文化的な生活を送るために、各年齢に達するごとに必要お金はいくらぐらいか?」、「年収が300万になったらどうする?」、「将来、もし年金が10万円しかもらえなくなったら、どうやって生活するの?」なども併せて議論されました。
ある分科会では、「たとえ年収が300万以上あがらず、もしくはその水準に引き下げられても、やりようによっては充分生活できる」、「いや結婚して子供が生まれたら、とてもそんな額じゃ生活できないよ」など活発な意見交換となりました。



【11月25日付1面】

  日新興業の仲間激励・各省庁と要請交渉


            JMIU日新興業支部分会の仲間(左側)を激励

 全労連の秋年勝利統一行動日の11月19日、朝から金属反合・JMIU中央行動が繰り広げられ、400人が参加、朝からの本社、親会社・銀行等への要請行動、昼の全労連5千人集会に続き、日新興業東京分会の激励、各省庁交渉がおこなわれました。
 4年連続賃上げゼロ、超低額一時金押しつけにたいし、10月にJMIUに加入、ストライキ体制でたたかっている大阪・日新興業支部東京分会の激励には、山本副委員長はじめ東京、長野、茨城、大阪の代表が参加。
 「まともな賃上げ、一時金を要求するのは当然。一緒にがんばりぬきましょう」「JMIUの支援に励まされている。僕らもがんばる」とエールを交換しました。


【10月20日付1面】

 秋闘から年末闘争へ

 JMIUの2003年秋闘は、10月17日現在195支部分会が要求を提出し、回答引出しが70支部分会となっています。
 「くらしと雇用、労使関係と将来展望」「労働基準法改悪に係わる要求」「安全衛生」の三つの「統一要求」にたいする文書回答は、春闘時にくらべ前進しています。企業の存続を優先させ、労働者への犠牲転嫁や合意協力型労使関係への無理解など、従来の姿勢に終始しているところがあるものの、労使関係の前進を基本とする立場を明確にした回答、さらに労働条件改善や将来展望での労使協議など、具体的な前進を開始しているところも生まれています。


 カネテック
 賃金カット5%回復、全廃へ前進
 7年ぶりに新採用


 長野・カネテック支部は昨年秋闘以降、金融機関の貸し渋りよる資金繰り困難のなか、再生計画実現へ奮闘してきました。計画の中には人件費削減策(賃金カット・組合員平均10%)が含まれていました。この間、労働者の協力と努力の甲斐あって、経営は黒字基調となり、金融機関の対応も大きく変化してきています。
 支部は今年の秋闘で、三つの統一要求のほか、支部独自の要求の柱として「再生計画を総括し、賃欠全廃を基本とした下期経営計画を策定すること」を要求。「労働者のくらしと雇用をまもり、将来展望をつくる経営姿勢に立つこと」を強く求めました。
 第一次回答では、再生計画での全員参画を基本とした施策が結果を出しつつあると、賃金カット5%への圧縮と一日も早い全廃への努力、念願であった7年ぶりの新卒採用2人(すでに内定)、職場からの要求に応えた現場・営業への中途採用2人(うち内定1人)を含む七項目での前進がありました。


 東京測器
 派遣、導入しない
 雇用で前進



 東京測器支部(群馬・東京)は9月16日の秋闘要求提出以来、5回の団体交渉を重ねています。今回の秋闘で争点となったのは、JMIUの統一要求書にたいし「派遣労働者の雇用等については、会社は事前にJMIUと協議するつもりはない」と回答してきたことです。
 この回答を受け、中央本部を含めた産別交渉をおこない、労使の一致点として以下を確認、議事録としました。
 ・会社は、現在のところ派遣労働者を導入するつもりはない、・会社は、現在雇用している従業員を解雇して派遣労働者に置きかえるつもりはない、・労働基準法などの法律は遵守し、厚生労働省の指針は尊重する、・労使は、企業の存続と発展、従業員の雇用とくらしを守るために努力を続ける。
 会社の当初回答を変更させるまでにはいきませんでしたが、労働者の雇用とくらしをまもる重要な内容を確認しえたことは、大きな前進です。


【10月20日付2面】
 大阪・日新興業
 連合を脱退しJMIUへ
 スト権上回る94.6%の賛成



      JMIU加盟を決定した日新興業労組定期大会

 長年友好労組として共同・共闘をすすめてきた日新興業労働組合(組合員111人)が、10月3日の定期大会にし、全組合員の直接無記名投票によって賛成百五人(94.6%)の圧倒的多数でJAM連合を脱退、JMIU加盟を決定しました。
 日新興業では、春闘・夏季一時金闘争が会社の従業員いじめ、労働組合敵視の攻撃と超低額回答によって、指名スト・時限ストに入るもこう着状態が続いています。こうしたなか、真に対等な「労使関係の確立」をめざして、今回の提案にいたったものです。
 大会史上初めてという北海道から九州まで全国に点在する組合員全員を集めての定期大会開催のもとで、スト権確立投票を上回る賛成でJMIU加盟を決定ししました。
 大阪地本は、日新興業における対等な労使関係の確立と、一日も早い闘争の解決をめざし支援態勢をつよめています。




 
10年越しの恋人とやっと寄り添えた
              日新興業支部委員長 山下政雄


 「10年ごしの恋人とやっと寄り添えた」、そんな気がしています。
 毎年のようにくり返される労使紛争の根元は、オーナー経営者の「低賃金政策」と労働組合敵視にありました。オーナー経営者の権力は絶大です。そんな経営者のもとでたたかうなかで、企業内労働組合の限界を感じていました。
 私たちはJAM加盟でしたが、いつも寄り添って支援してくれたのはJMIUでした。

 JMIUと交流を深めるなかで、やっぱり産別に結集してたたかうしか道はないとの結論から、今回の加盟になりました。
 定期大会で全国から組合員を招集することやJAMを脱退しJMIUに加盟することを提案することは、たいへん勇気のいることでした。しかし組合員は94.6%の賛成で応えてくれました。



 数年ぶりに若い新組合員
 
 古参も参加し教科書学習
                        神奈川・フジイ支部


 神奈川・フジイ支部は昨年末に数年ぶりに若い新入社員を迎え、今年春に組合に迎え入れました。労働組合のことはまったくわからないということで、9月8日、学習会をおこないました。
 JMIU教科書の一〜二章にもとづいて「労働組合とは」「要求と団結」をテーマに、世界と日本における労働運動の歴史、JMIUの存在感のある五つの指標など説明しました。
 新入組合員からは、連合や分裂攻撃などわからない点を出してもらいみんなで討論。政治・社会のしくみ、大企業のリストラ、中小企業のものづくりの大切さ、フジイの経験(企業再建のたたかい)も紹介しながら、仲間づくりや要求の大切さ、仕事をきちんとしていくことの大切さなど、いろいろな角度から討論が深まりました。
 新入組合員からは「労働組合のことが理解できた」、古参の組合員は「あらたに学ぶことができてよかった」と感想をのべていました。みんなで話し合うことの大切さと、たたかう労働組合へのほこりを新たにした学習会でした。



 東北住電装
「守る会」賛同 上田市議30人中17人
 新たな雇用へ気運


 9月30日、東北住電装は、親会社・住友電装の方針のもと、信州工場閉鎖を強行しました。
 東北住電装支部(長野・田中真奈美委員長、組合員24人)は、この日も閉鎖強行中止と謝罪、両社の責任による信州工場の場所での新たな仕事の創出などの要求で団体交渉をおこないました。
 9月15日におこなわれた500人の総決起集会を契機に、「雇用と地域経済を守る回」への賛同が劇的にひろがっています。
 上田市選出の3人のうちの2人の県会議員に続き、上田市会議員30人中17人が党派をこえて賛同。こんなことは上田市でははじめてのことです。
 加えて、地域の有力な経済人などが賛同を寄せており、そうした方々と労働組合とで、信州工場の場所での新たな雇用の場創出への話し合いがはじまっています。
 東北に転勤できない労働者は、工場閉鎖とともに全員が事実上の解雇。地裁に地位保全の仮処分申し立てをしてたたかっている組合員だけは、10月末日まで雇用を延長させています。
 予断を許さないたたかいとなっていますが、全国的な支援の広がりの点では、たいへん遅れています。裁判所と住友電装への個人署名はまだ一万筆に達していません。要請ハガキも目標の5000にたいし、2000程度にとどまっています。
 全国の仲間の引き続く支援をお願いします。

                                      




【8月20日付予定】
 戦争のない社会、皆の手で作りたい

 超音波工業支部の青年、今年も平和行進参加


 「将来のことなんて何にも考えなくていい時期があった、いつも自分だけ楽しければいいと思っていた、周りは関係ないと思っていた、面倒くさいことは嫌いだった、組合運動・平和運動、なんで金にもならない事をやらなくちゃいけないんだろう?なんで俺がやらなくちゃいけないんだろう?平和問題なんて関係ないじゃん!そんな疑問に何か答えをくれるはず、元気をくれるはず、お金にもならないことに一生懸命な人たち、沿道で行進者を見て手を合わせる戦争経験者、お金で買えない何かがきっと得られるはず・・・・。」
「平和行進の呼びかけ文・青木龍太」

 
 こんにちはー平和行進でーす
 歩けば解ると今年も超音波工業支部から平和行進に初参加者2人を加えて4人で参加しました。どうせ行くならと自分達で何かアピールしたいと平和を訴えるTシャツを作り参加しました。支部でも顔写真入りの4人の決意を壁新聞で訴え、平和運動の理解とカンパの要請を行ないました。下請けの外注さんまでがカンパを寄せてくれるなどの成果もありました。
25日、9時新宿発の福山行きの夜行バスに乗り込みスタートした平和行進、例年ですと、この時期の広島は息もできないくらいの暑さで行進にはしんどいのですが、今年は全国的に異常気象の影響もあり、さほど暑くなく行進することができました。「こんにちはー平和行進でーす」始めは恥ずかしかった掛け声も、いつしか歩行者や運転手さんたちに大きい声で呼びかける、呼びかけられた側も「がんばってー」と返してくれる。
●何より通し行進者はすごいと思いました。とても自分ではまねできないと感じてしまうぐらいでした。たった1日半だけでも、くたくたなのになってしまったのに、これを90日間ずっと、天候にかかわらず、雨の日も台風の日も、続ける事はとても今の自分では無理だと感じました。サポート隊の方々には感謝の気持ちで一杯です。私たちが行進だけに集中できたのは、サポートの決めの細かい心配り、手際のよさのお陰でした。心から感謝しました。本当に最終日を含めて参加してみたくなった。初めての平和行進でした。住谷

 オリジナルTシャツが大好評でした
●自分にとって昨年の平和行進は「世界の平和よりも自分の平和」と、そんな生意気なことを思いつつ、実際に平和行進に参加することにより、さまざまな平和の大切さ、戦争の愚かさ等を考える良い機会になった。そして今回、2度目の参加で去年の忘れかけたさまざまな思いを思い出しつつ、更なる問題にどのように立ち向かうか考える良い機会になった。平和行進と言えど、ただ歩いただけといえばそれまでだが、いつもの生活の中で、ただ漠然と平和を思うよりも、少しの短い間だけでも真剣に平和について考えることが出来たということで、自分にはとても有意義な時間だったのではと思う。来年もまたぜひ参加したいと思う・・高橋
●今回はじめての平和行進に参加し、とても貴重な体験ができた。多くの市民団体が参加し平和への思いが広島という地にあふれている実感がした。世界では戦争やテロが起き多くの、罪のない人の血が流れているが、今の日本ではまるでテレビの中だけの出来事のようだ。しかし、それは錯覚であり、多くの平和を望む人々の成果であると思った。平和行進で多くの人に平和の尊さに対する意識を植えられれば、大きな成果を生み出せると思う。また来年も参加し戦争のない社会をみんなでつくりあげるよう呼びかけたい 高澤

 5月6日東京の夢の島から襷をつなぎ広島へ向かう平和行進、みんなが平和を願い行動すれば、必ず変わるはず、一人の一歩は小さくても、それが二人三人と大きくなれば、今回の一歩はとても大きい一歩になったのではないでしょうか。また来年にむけ超音波支部での襷をつなげる取り組みを開始したいと思います。





【7月25日付1面】

 リストラで悩んでいませんか?
 目標突破、117回目の未組織宣伝
  東京北部地協川越駅前


「一年間で未組織宣伝117回」 目標の100回を突破した東京・北部地協の未組織宣伝。7月20日には、埼玉・川越駅前で117回目となる今年度最後の大宣伝がおこなわれました。宣伝には応援の生熊委員長はじめ18支部から36人が参加。ハンドマイクで訴え、ビラを配付し、労働相談にあたりました。8月27日には全国いっせい宣伝がとりくまれます。


 労働相談を受ける生熊委員長(左)と岡崎さん(20日 川越)
 「賃金や残業代の未払いがおきていませんか」「解雇などリストラに合って悩んでいませんか」「無料で専門家が相談を受け付けています」−−役員や各支部の代表が交替でハンドマイクで訴えます。
 一年前から毎月、川越と池袋で交互におこなっている街頭相談の机を出しての「定点宣伝」。最初のころにくらべ、中高生から主婦、青年や中高年の労働者まで、ビラをよく受け取ってくれます。午後の一時間半で八百九十三枚が配付されました。


 ビラを手に(川越)
毎回数人の労働相談があるこの地での宣伝。この日はバングラディシュの二人の外国人労働者が「残業代が払われていない」と相談に。生熊委員長、岡崎地本常任オルグが対応。残業時間をしっかり記録しておくことをアドバイス、外国人労働者支援のネットワークを紹介しました。
 宣伝には、駅頭でまかれたビラを見てこの間北部地域支部に加入、解雇通告とたたかっている石黒一明さん(48)、賃金未払いで争っている本多保夫さん(60)など、新加入の地域支部組合員も参加しました。
 石黒さんは「会社から解雇だと言われしぼんでいたけど、組合に交渉に入ってもらい、相談にのってもらい元気がついてきた」、本多さんは「労働基準局も一人では相手にしてくれなかったけど、組合が資料ももっていっしょに行ったらすぐ動いた。ぼくのような人たくさんいるはず」。   


 
 この一年、北部地協が配付したビラは二万三千枚をこえます。地域支部の組合員も当初の四人から女性、青年も含め二十五人になりました。
支部の荒井信光副委員長(69)は「一年目三十人、二年目五十人と目標は決めていたが、実際こんなに増えるとは思っていなかった。無権利状態にある未組織労働者から待たれている。いま毎日が勉強。九月には独自のホームページも立ち上げる」と、元気いっぱいです。


 解雇無効 全面勝利
  賃金支払命じる 京都地裁

【京滋地本】京都エステート分会・向井忠夫組合員の不当解雇撤回を求めていた裁判で、京都地裁は六月三十日、「向井さんを従業員と認め、解雇は無効とする」との全面勝利の判決を言い渡しました。
 向井さんが勤めて京都機械は、大株主イマジカの強い意向として二〇〇一年六月、「機械部門を閉鎖し、新会社に譲渡する」ことを連合JAM労組に通告、組合が合意したことから、向井さんは脱退しJMIUに加入。京都機械への採用を求めました。
 会社は新会社京都エステート(京都機械が社名変更)への雇用継続を通知、二カ月間は賃金が支払われましたがその後「やってもらう仕事がない」「会社の業績が悪い」という理由で解雇してきました。
 判決は、向井さんの従業員としての地位を確認するとともに、賃金について、解雇日以降から判決確定日までの支払いを命じています。全国からの要請署名、はがきなどが大きな力となりました。 
 会社は「何とか話し合いで解決したい」といいつつ高裁に控訴。京滋地本と向井さんは、争議の一日も早い解決にむけ、会社への要請をつよめています。




【7月5日付1面】

  猛烈な退職強要のなか
 
50人がJMIUに加入 

IBMのリストラ・退職強要はすでに10年におよんでいますが、今年は、社長が直接管理職に「檄文」を飛ばすなか、昨年に輪をかけ、年齢、職種に関係なく全国の職場で猛烈な退職強要がおこなわれています。10回近くも呼び出された人もおり、組合にも連日、多くの相談が寄せられています。
 上司、会社のやり口は、「キミにやってもらう仕事はもうない。退職割増金が出るうちにやめたほうが得だ。就職斡旋会社を紹介する」と共通しています。
 組合では一人ひとり相談に応じるなか、新たに20人が組合に加入しました。ハード・ディスク部門を分割し、脱法的に日立との合弁会社に強制「移籍」させた事件(裁判で係争中)での加入者と合わせ、今年度50人をこえる新組合員が誕生しました。
 リストラ・退職強要に負けず、より大きな組合をつくろうと、気合をいれなおしているところです。


 原水禁大会、50人派遣へ各職場で募金

JMIUは8月7〜9日、長崎で開かれる原水爆禁止世界大会に50人以上の代表団を
派遣しようと、いま全国で募金をはじめています。

 世界大会に参加する芦立さん(左)と秋山さん 
埼玉・北村バルブ支部では青年はじめ2人の代表が決まりました。
 北村バルブ支部は、JMIUが本格的に原水禁大会や平和行進にとりくみはじめた年から、5月6日の平和行進(出発行進)と原水禁大会に毎年欠かさず参加しています。
 今年の長崎大会には、「青年の参加を」の訴えにこたえ、例年の執行部中心ではなく23歳の芦立優さんと引率役の元執行委員秋山典幸さん(50歳)が参加します。
 「ぜひ世界大会に参加して」との訴えに、芦立さんは「はい、いいですよ」と即決、「本当は広島に行ってみたいんです」と積極的でした。

 
 秋山さんも、芦立君が行くんならと快く引率役を引き受けてくれました。
 支部は今年も世界大会派遣カンパのよびかけを、全従業員を対象に、食堂前などで実施する予定です。



 【6月20日付1面】

  受け取り好調、200枚配付
  未組織労働者への宣伝、労働相談も −福岡  


 博多駅新幹線側・筑紫口でビラ配布
 JMIU福岡地方本部・博多協議会は六月十四日(土)午後三時から一時間半ほど、博多駅新幹線側・筑紫口で、労働相談とJMIUへの加入をよびかける宣伝をおこないました。
 参加は博多協議会の組合員四人と雪竹地本書記長、通信労組からも連帯で一人の計六人。労働相談テーブルには吉崎地本委員長、地本と「労働組合つくり」ののぼりを立て、各自は腕章と「相談員」のプレートをつけ、ハンドマイクで訴えながらビラ配付をおこないました。 ビラの受け取りは好調で一時間半で二百枚が配付されました。

      
           若い女性からの相談もありました。

 立ち話ではありましたが若い女性が相談に。その女性が働いている会社は、労働者を次々に使い捨てにしているそうで、自分はもう辞めてしまったが、残っている人たちの役に立たないか相談してみたとのことでした。
 このほか若い男性が声をかけてきたり、激励の声もいくつかあり、中々の手応えに全員が確信をもちました。

                                      



 【6月5日付1面】

 工場存続へ団結拡大
 長野・上田市 東北住電装支部結成


   「工場存続を」と支部結成−東北住電装と支援の仲間

 自動車用ワイヤーハーネスを製造する東北住電装信州工場(長野県上田市、従業員90人)で、「9月末閉鎖」との会社発表にたいし、「私たちは機械や物ではない」(田中真奈美委員長)と、JMIU支部が結成され、5月14日結成大会が開かれました。
 現在組合員は27人。結成大会には井上地本委員長などJMIU各支部、県労連、地区労連、上田市職労などたくさんの仲間が激励にかけつけました。(長野・斉京通信員)



首切り自由の労働法制改悪反対
 JMIU全国で5・21スト突入

  

 労働基準法に「労働者を解雇できる」と、「解雇自由」を書き込む労働基準法の改悪、安上がりでいつでも首切り自由の派遣労働者を製造現場の製造現場導入の全面解禁によって、ものづくり技術の維持・発展が困難となり、熾烈なコスト競争で中小企業の破壊にもつながる労働者派遣法の改悪−−。
 労働者派遣法の改悪案が衆議院の委員会で強行され、労働基準法の審議もスタートした5月21日、JMIUは全国の職場でストライキに入りました。当日は約70の支部・分会が15分〜30分の時限ストに入り、100数十の支部・分会が昼休み集会などひらき改悪に反対するアピールを採択しました。
 また、午後からは全国の職場代表700人が国会に向けてデモ行進。衆院、参院の労働委員への議員要請と、参院に送られている有事法案の廃案を求め、有事関連特別委員にた
いし「廃案にせよ」と要請しました。
 当日は、全労連(全国労働組合総連合)の統一行動。夜には日比谷野外音楽堂に全国から4000人が集まり、「首切り自由化反対」「製造現場への派遣労働自由化反対」なとアピールし国会に向けてデモ行進。JMIUからも500人以上が参加しました。

「有事法制阻止、労働法制改悪を許さない」五・二一中央行動・総決起集会
「労働基準法の一部を改定する法律」及び「職業安定法及び労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件整備等に関する法律の一部を改正する法律」に関する要請書
有事関連法案の廃案を求める要請書



 【5月20日付2面】 
  俺たち馬鹿にされるほど甘くない
  会社解散・全員解雇とたたかう―茨城・東京金属
  

 誇り取り戻すたたかい  第2第3東金組合員を出さない

 労使協議を一方的に打ち切り、機械搬出を強行、三月三十一日に全員を解雇してきた東京金属(茨城県協和町)で、JMIU東京金属・同協和支部の二十一人は、事業の継続と解雇撤回を要求し、地方労働委員会・裁判闘争をすすめながら、親会社・オリンパス光学へのたたかいを強めています。工場泊り込みを続けている若い仲間たちを訪ねました(本部書記局・海野)

 ねらいはオリンパスによる組合つぶし

「会社は俺たちの技術を利用するだけ利用しといて、後は使い捨てだ。俺たちは馬鹿にされるほど甘くない」。JMIU東京金属協和支部・芝浩一書記長は吐き捨てるように言います。ISOの取得、技術研修のため芝さんたち若い技術者たちは頻繁な長期出張も、「会社のため」と嫌がらず一生懸命勉強しました。「単身、台湾まで研修しにいったこともあります。短い間とはいえ、言葉も分からない異国の地に放り込まれ、内心不安でした」。
会社はそんな、まじめで優秀な技術者である芝さんら工場労働者をにべもなく切り捨てたのです。芝さんたち技術者は「自らの仕事・技術に誇りを持っています。少なくともプラスチック・ダイカスト部門の製造技術に関しては全国でも有数のものだと自負している」と語ります。
高い技術と労働者のがんばり、しかし劣悪な労働条件―。「みなの頑張りがむくわれる会社に」と、栄谷紀己委員長は旧・板橋本社工場閉鎖を機に東京から茨城に来た高野真二郎委員長を始めとするJMIU東京金属支部六名の仲間の力を借り一年前JMIU東京金属協和支部を立ち上げました。
その矢先の協和工場閉鎖・会社解散、全員解雇。十五年間パートとして低賃金ながらもがんばってきた植木水映さんを始めとする三人の女性は、昨年の十月に正社員として採用されたばかり。「会社は赤字だと言うけれど、親会社のオリンパスはもちろん東京金属だっていっぱい資産を抱えているんです。仕事の受注も一杯ある。突然の会社解散なんてふざけてる」と怒りをぶつけます。
今回の会社解散は、「東京金属の八四・五%の株式を保有するオリンパス光学による子会社の組合つぶしを目的にしたものだ」とJMIU本部から現地に入った下村三郎・特別中央執行委員は強調します。
東京金属・協和支部の仲間はJMIU茨城地本と合同でオリンパス本社団交を申し入れていますが、「東京金属とオリンパス光学とは何の関係もない」とうそぶき拒否し続けています。

 泣き寝入りせず最後までたたかい続ける

そんな会社の傲慢で煮え切らない態度に対し、執行委員の小野雅樹さんは、「会社のために頑張ってきた人たちに謝罪をし、オリンパスが、記者会見を開きマスコミの前で、『申し訳ありませんでした』と誠意を示すまでは納得できない」と言います。
小野さんたちは茨城・協和町に根を張る労働者です。オリンパスから他県への再就職斡旋の誘いがあっても、いまさら地元を離れ、長野のような遠いところに赴任できないのです。
三月十日から若い二十代の青年を中心に、会社側の機材持ち運びを防ぐため毎日交代で工場に泊まり込みを続けています。「ここまで残ったのはカネのためじゃない。会社に傷つけられた誇りを取り戻すため。第二・第三の東金組合員を出さないためにも、泣き寝入りせず最後までたたかい続けようと誓い合いました」(芝書記長)。
全国の青年の皆さん、JMIU東京金属・協和支部の仲間に暖かいエールを送り、泊まり込みを続けている仲間のところに応援に駆けつけてください!




 楽しく元気に−JMIUの仲間たち
 【4月5日付3面】 
 新入組合員歓迎会(3/15 ニコン支部)
 15人の仲間歓迎 全員に腕章、決意新た
 【東京・ニコン支部・多田委員長】ニコンとまったく関係ない人材派遣会社(富士アウトソーシング・本社=宇都宮)に「社外出向派遣」されることに不安をもった連合ニコン労組員15人が、JMIUニコン支部に加入しました。
 ニコン支部は「ようこそ!JMIUニコン支部へ」と3月15日(土)に新加入組合員の激励・歓迎会をおこないました。これには東京地本の川口委員長はじめ、東部・西部・南部地協の仲間やニコン支部33を含め45人が参加しました。
 新加入組合員は10人が参加し、支部委員長より腕章が一人ひとりに贈られました。奥さんと相談し励まされてJMIUに加入したことなど、一人ひとりが加入の経過を語り「たたかう」決意を表明し、逆に激励する側が励まされました。
 笑いあり、涙ありの会はガンバローを参加者全員でうたって散会しました。